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この記事で分かる事、ポイント
- 事務所への新築祝いにふさわしい相場の金額
- 失礼にならない贈る時期やタイミングの知識
- ビジネスで恥をかかない立札やのしの書き方
- 相手に喜ばれるメッセージや手紙の文例集
- タブーとされる品物や避けるべき注意点
- 定番の胡蝶蘭や観葉植物が選ばれる理由
- お返しや内祝いに関する基本的なマナー
取引先や知人が新しく事務所を構えたという知らせを受けたとき、まず考えるのはお祝いのことでしょう。新しい門出を祝う気持ちを伝えたい一方で、どのような品物を贈ればよいのか、金額はいくらが適切なのかと悩むことも少なくありません。特にビジネスシーンにおける新築祝いや事務所の移転祝いは、今後の関係性を左右する大切な機会でもあります。
マナーを守りつつ、相手に心から喜んでもらえる贈り物を選ぶためには、基本的なルールを知っておくことが不可欠です。相場や贈るタイミング、立札の書き方など、細かい作法には迷うポイントがたくさんあります。また、定番とされる胡蝶蘭や観葉植物だけでなく、最近では実用的なギフトやお酒などを選ぶケースも増えてきました。
この記事では、事務所への新築祝いに関するあらゆる疑問を解消するために、詳細な情報を網羅して解説していきます。失礼のない対応で相手の発展を祝い、より良い信頼関係を築くための手助けとなれば幸いです。それでは、具体的なマナーやおすすめの品物について見ていきましょう。
事務所への新築祝いで押さえるべきマナー
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この章のポイント
- 相場を理解して失礼のない金額を選ぶ
- 贈る時期やタイミングの正しい判断
- 立札の書き方とビジネス上のルール
- メッセージや手紙を添える際の文例
- のしや水引の選び方と表書きの種類
- タブーな品物や避けるべき注意点
相場を理解して失礼のない金額を選ぶ

事務所への新築祝いを贈る際に、最も悩みやすいのが金額の相場です。少なすぎると失礼にあたるのではないかと不安になりますし、逆に高額すぎても相手に気を遣わせてしまう可能性があります。適切な金額を選ぶためには、相手との関係性を正しく把握することが第一歩です。
一般的に、取引先などのビジネス関係であれば、相手の企業規模や付き合いの深さによって金額が変わります。重要な取引先であれば3万円から5万円程度が目安となりますが、一般的なお付き合いであれば1万円から2万円程度でも問題ありません。一方で、友人や親戚が事務所を開いた場合は、個人的な関係性が優先されるため、金額の幅も広くなります。
相場を知ることは、相手に対する敬意を表すための基本的なマナーであると言えます。
以下に、関係性別の一般的な相場を表にまとめましたので、参考にしてください。
| 相手との関係性 | 相場の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 重要な取引先 | 30,000円 ~ 50,000円 | 今後の付き合いを重視する場合 |
| 一般的な取引先 | 10,000円 ~ 20,000円 | 標準的なビジネスギフトの範囲 |
| 友人・知人 | 5,000円 ~ 10,000円 | 親しさの度合いにより変動 |
| 親戚・身内 | 10,000円 ~ 30,000円 | 関係の深さや地域の慣習による |
また、複数人で連名でお祝いを贈る場合もあります。部署一同や有志一同として贈る際は、一人当たりの負担額を調整しつつ、合計金額がキリの良い数字になるように配慮しましょう。例えば、合計で3万円や5万円といった金額にすると、品物も選びやすくなりますし、相手にとっても受け取りやすい形になります。
現金で贈る場合と品物で贈る場合とで、相場に対する考え方が大きく変わることはありません。しかし、現金の場合は金額が直接的に伝わるため、相場よりも極端に低い金額を包むことは避けるべきです。品物であれば、定価がわかりにくいものを選ぶという選択肢もありますが、やはり目安となる金額帯からは外れないように心がけましょう。
予算を決める際には、過去に自社がいただいたお祝いの金額を確認することも重要です。もし以前にお祝いをいただいているのであれば、同額程度か、あるいは少し上乗せした金額でお返しするのが礼儀とされています。記録が残っていない場合は、上司や先輩に相談し、前例に倣うのが無難な判断です。
贈る時期やタイミングの正しい判断
お祝いを贈るタイミングも、金額と同じくらい重要な要素です。早すぎても準備中に迷惑をかける可能性がありますし、遅すぎると祝意が伝わりにくくなってしまいます。事務所の新築祝いにおいては、完成や移転の知らせを受けてから、実際に業務が開始されるまでの間に贈るのがベストとされています。
具体的には、新事務所の完成披露パーティーや竣工式が行われる場合は、その前日までに届くように手配するのが一般的です。式典当日は先方も忙しくしており、荷物の受け取りや配置に手間取ることが予想されるからです。もし当日に持参する場合は、受付で預けるなどの配慮が必要になります。
式典がない場合でも、業務開始日の前日から2週間以内を目安に贈るようにしましょう。
あまりにも早く送りすぎると、まだ引越しの片付けが終わっておらず、贈り物の置き場所に困らせてしまうかもしれません。逆に、業務開始から1ヶ月以上経過してから贈るのは、少し間が抜けた印象を与えてしまう恐れがあります。もし何らかの事情で遅れてしまった場合は、お詫びの手紙やメッセージを添えて送ることで、誠意を伝えることができます。
- 披露パーティーの招待状が届いたら、出欠の返事とともに贈る準備を始める
- パーティーの前日、もしくは当日の午前中に届くように配送指定をする
- パーティーがない場合は、移転完了・業務開始の知らせを受けてから1週間以内に贈る
- 遅れてしまった場合は、必ずメッセージカードを添えてフォローする
また、仏滅や赤口といった六曜(ろくよう)を気にする方もいらっしゃいます。最近ではあまり気にしない傾向にありますが、年配の方や伝統を重んじる企業が相手の場合は、大安や友引の午前中を指定して贈ると喜ばれます。配送業者によっては、六曜を指定して配達してくれるサービスもあるため、利用してみるのも一つの方法です。
さらに、長期休暇やお盆、年末年始などが重なる時期は注意が必要です。事務所が休業している間に荷物が届いてしまうと、不在票の対応などで手間をかけさせてしまいます。事前に営業日を確認するか、相手の担当者に連絡を入れて、受け取り可能な日時を伺っておくとスムーズです。サプライズを狙いたい気持ちもあるかもしれませんが、ビジネスにおいては確実性を優先することが大切です。
立札の書き方とビジネス上のルール

ビジネスでお祝いを贈る際、特に花や観葉植物などの大きなギフトには「立札(たてふだ)」を添えるのがマナーです。立札には、誰からのお祝いなのかを一目で分かるようにする役割があります。新築された事務所には多くのお祝いが届くことが予想されるため、自社の名前をしっかりとアピールするためにも、正しい書き方をマスターしておきましょう。
立札の基本構成は、「お祝いの文言(表書き)」と「贈り主の名前」の2つです。場合によっては「贈り先(相手)の名前」を入れることもありますが、必須ではありません。むしろ、贈り主の名前を大きく記載することで、誰からの贈り物かを明確にすることが優先されます。
表書きには「祝 御新築」「祝 御移転」「祝 御落成」などがよく使われます。
木札と紙札の使い分けについても知っておくと便利です。一般的に、胡蝶蘭や大型の観葉植物など、高価でフォーマルな贈り物には「木札」を使用します。高級感があり、ビジネスシーンに適しています。一方、カジュアルなアレンジメントフラワーや小さめのギフトには「紙札」やメッセージカードを使用することもあります。
立札の書き方構成例
- 頭書き(朱書き): 祝、御祝、祝御新築、祝御移転、御新築祝
- 贈り主名(必須): 株式会社〇〇 代表取締役 〇〇 〇〇
- 相手先名(任意): △△株式会社 代表取締役 △△ △△ 様へ
書き損じや誤字脱字は、相手に対して大変失礼にあたります。特に、相手の会社名や役職名、氏名の漢字には細心の注意を払いましょう。「株式会社」を(株)と略すのも、立札においては避けるべきです。正式名称で記載することが、ビジネスにおける敬意の表れとなります。
また、横書きと縦書きのどちらが良いかという質問もよくあります。伝統的なのは縦書きですが、社名にアルファベットが含まれる場合などは横書きの方が見やすいこともあります。最近ではデザイン性の高い立札も増えてきていますので、贈り物の雰囲気や相手のコーポレートカラーに合わせて選ぶのも良いでしょう。
通販サイトなどで注文する場合は、プレビュー機能で立札のイメージを確認できることが多いです。入力ミスがないか何度も確認し、不明点があればショップに問い合わせるようにしましょう。立札は贈り物の「顔」とも言える部分ですので、妥協せずに準備することをおすすめします。
メッセージや手紙を添える際の文例
立札とは別に、心のこもったメッセージカードや送り状を添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。特に親しい間柄や、日頃からお世話になっている取引先に対しては、定型文だけでなく、相手の繁栄を願う温かい言葉を一言添えたいものです。
メッセージの内容は、以下の構成を意識すると書きやすくなります。まずは新築や移転のお祝いの言葉、次に相手の発展や努力を称える言葉、そして今後のお付き合いをお願いする言葉、最後に相手の健康やさらなる飛躍を祈る結びの言葉です。これらを組み合わせることで、失礼のない文章ができあがります。
ここでは、シーン別に使える文例をいくつかご紹介します。そのまま使っても構いませんし、状況に合わせてアレンジしても良いでしょう。
取引先へのフォーマルな文例
「拝啓〇〇の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、新社屋のご落成、誠におめでとうございます。
これもひとえに、皆様のたゆまぬご努力の賜物と拝察いたします。
貴社の更なるご発展と、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
敬具」
親しい取引先や友人へのややカジュアルな文例
「新事務所の開設、本当におめでとうございます!
念願の自社ビル完成と伺い、私共も大変嬉しく思っております。
新しい環境で、ますますのご活躍を期待しております。
落ち着かれましたら、ぜひ新事務所へお邪魔させてください。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」
文章を作成する際は「忌み言葉」を使わないように注意が必要です。
「倒れる」「潰れる」「傾く」「燃える」「赤(赤字を連想させる)」といった言葉は、新築や移転のお祝いには不向きです。無意識に使ってしまいがちな表現もあるため、書き終えたら一度読み返してチェックすることをおすすめします。
メッセージカードは、贈り物に同梱してもらうのが一般的ですが、別送で手紙を送るという方法もあります。その場合は、贈り物が届く頃に合わせて手紙が到着するように手配します。別送することで、「わざわざ手紙を書いてくれた」という丁寧さが伝わり、相手の印象に強く残ることでしょう。
のしや水引の選び方と表書きの種類

日本の贈答文化において、「のし(熨斗)」と「水引(みずひき)」は欠かせない要素です。事務所への新築祝いにおいても、品物にのし紙を掛けて贈るのが正式なマナーとされています。しかし、水引の種類や表書きの書き方には決まりがあり、間違えると大変失礼になってしまいます。
まず、水引の選び方についてです。新築祝いや移転祝いは、「何度あっても嬉しいお祝い事」に分類されます。そのため、解いてもまた結び直せる「蝶結び(花結び)」の水引を選びます。色は紅白が基本です。「結び切り」は結婚祝いやお見舞いなど、一度きりで繰り返さないほうが良い場合に使われるものなので、間違って選ばないように注意しましょう。
次に、のし紙の表書き(上段)には、「御祝」「祝 御新築」「御移転御祝」などを記載します。下段には贈り主の名前を書きます。ここでも、会社名を入れる場合は、代表者名を中央に書き、その右側に少し小さく会社名を書くのが一般的です。連名の場合は、役職の高い順に右から左へ書いていきます。
- 水引の種類: 紅白の蝶結び(花結び)
- 表書き(上): 御祝、祝御新築、御新築祝、御移転御祝
- 表書き(下): 贈り主の氏名(会社名+役職+氏名)
- 掛け方: 外のし(包装紙の上から掛ける)が一般的
のしの掛け方には「内のし」と「外のし」がありますが、新築祝いのようなお祝い事では、贈り主が誰かすぐに分かるように「外のし」にするのが一般的です。
ただし、郵送や宅配便で送る場合は、配送中にのし紙が破れたり汚れたりするのを防ぐために「内のし」にすることもあります。どちらを選んでも間違いではありませんが、手渡しの場合は外のしを選ぶと良いでしょう。また、リボンラッピングを選択した場合は、のし紙は掛けないのがルールです。リボンとのし紙を併用することは「二重の意味」となりマナー違反とされることもあるため、どちらか一方にします。ビジネスシーンでは、やはり格式高いのし紙を選ぶほうが無難と言えます。
最近では、短冊形の簡易的なのしを使うケースも増えていますが、目上の方や重要な取引先への贈り物には、通常の掛け紙タイプののしを使うことをおすすめします。伝統的なマナーを守ることで、相手に対する敬意と祝意をしっかりと伝えることができます。
タブーな品物や避けるべき注意点
良かれと思って選んだ品物が、実は新築祝いには不適切なタブー品だったという失敗は避けたいものです。語呂合わせや昔からの言い伝えにより、贈り物としてふさわしくないとされるアイテムがいくつか存在します。これらを事前に把握しておけば、品物選びで迷った時の判断基準にもなります。
まず、最も避けるべきなのが「火事」を連想させるものです。新しい建物にとって火災は最大の厄災です。そのため、赤色のアイテム(赤い花、赤いインテリアなど)や、ライター、灰皿、キャンドル、ストーブなどの火気に関連するものはタブーとされています。もちろん、相手が赤色をコーポレートカラーにしていて強く希望している場合などは例外ですが、基本的には避けるのがマナーです。
次に、「踏みつける」ことを連想させる履物類も要注意です。スリッパ、靴下、靴、玄関マットなどは、「相手を踏み台にする」という意味に受け取られることがあるため、特に目上の方や取引先への贈り物としては不向きです。
壁に穴を開ける必要があるアイテムも、新築の壁を傷つけることになるため配慮が必要です。
壁掛け時計や大きな絵画などは、相手が設置を希望していない限り、避けたほうが無難です。もし贈りたい場合は、事前に設置場所や意向を確認するか、壁を傷つけずに飾れるタイプのものを選ぶようにしましょう。
- 火気厳禁: ライター、灰皿、アロマキャンドル、真っ赤な花束
- 踏みつけ厳禁: スリッパ、ラグマット、靴下
- 壁の穴あけ: 壁掛け時計、重量のある鏡や絵画
- 縁起の悪い語呂: 日本茶(弔事に使われる)、櫛(苦・死)
日本茶も、法事などの弔事で使われることが多いため、お祝いの品としては避ける傾向があります。ただし、最近ではおしゃれなパッケージの紅茶やコーヒーなどは人気がありますので、お茶類すべてがダメというわけではありません。あくまで「弔事を連想させる緑茶」に注意すれば良いでしょう。
現金や商品券を贈ることについては、賛否が分かれます。目下の方への贈り物としては「生活の足しにしてください」という意味が含まれてしまい失礼にあたるとされることもありますが、事務所の移転などでは「必要なものを揃える資金に」と喜ばれることも多いです。相手との関係性を考慮し、迷う場合はカタログギフトなどを選ぶとスマートです。
新築祝いとして事務所に贈るおすすめの品
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この章のポイント
- 定番の胡蝶蘭がビジネスで選ばれる理由
- 観葉植物などのグリーンも人気の選択肢
- お酒やカタログギフトなどの実用品
- 贈り物を選ぶ際のランキング形式での比較
- 頂いたお祝いに対するお返しのマナー
- 事務所の新築祝いにおける最適な選択肢
定番の胡蝶蘭がビジネスで選ばれる理由

事務所の新築祝いや移転祝いのシーンで、最もよく目にするのが胡蝶蘭です。なぜこれほどまでにビジネスシーンで胡蝶蘭が選ばれ続けているのでしょうか。それには、単に見た目が美しいからというだけでなく、いくつもの合理的な理由や縁起の良い意味が込められているからです。
まず、胡蝶蘭の花言葉には「幸福が飛んでくる」という意味があります。蝶が舞うような花の形から連想されたこの言葉は、新しい事務所に幸運や繁栄が舞い込んでくることを願う贈り物として最適です。また、「根付く」という鉢植えの特徴から、「その土地に根付いて商売が安定する」という意味も持ち合わせています。
見た目の豪華さと品格も大きな理由です。白やピンクの大輪の花が整然と並ぶ姿は、オフィスやエントランスを一気に華やかにしてくれます。他社からのお祝いと並べられた際にも見劣りせず、企業のステータスや信頼感を示すことができます。
管理の手間がかからないという点も、忙しいオフィスにとっては非常に重要なメリットです。
胡蝶蘭は、花粉や香りがほとんどなく、オフィス環境を汚しません。また、水やりも1週間から10日に1回程度で済み、適切に管理すれば1ヶ月から3ヶ月以上も花を楽しむことができます。贈られた側にとっても負担が少なく、長く楽しんでもらえるため、非常に実用的なフラワーギフトと言えるのです。
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胡蝶蘭が選ばれる5つの理由
- 花言葉が「幸福が飛んでくる」で縁起が良い
- 鉢植えには「地域に根付く」という意味がある
- 花粉や香りが少なく、衛生的なオフィスに適している
- 水やりの頻度が少なく、長持ちするため手入れが楽
- 見た目の高級感があり、立札を立てて自社をアピールしやすい
選ぶ際の色は、定番の「白」が最も人気で無難です。白には清潔感があり、どんなオフィスの内装にもマッチします。お祝いムードを盛り上げたい場合は、「紅白(赤リップ)」や「ピンク」なども華やかで喜ばれます。最近では、企業のコーポレートカラーに合わせた珍しい色の胡蝶蘭を扱う通販サイトも増えています。
通販を利用することで、産地直送の新鮮な胡蝶蘭を、店頭で購入するよりもリーズナブルに手配することが可能です。また、立札やラッピングのサービスも充実しており、重たい鉢植えを確実に届けてくれるため、多くの企業が通販を利用して胡蝶蘭を送っています。
観葉植物などのグリーンも人気の選択肢
胡蝶蘭と並んで人気が高いのが、観葉植物です。緑のあるオフィスは、働く人々のストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすとされています。インテリアとしても優秀で、殺風景になりがちな新しい事務所に彩りと温かみを与えてくれます。
観葉植物にも、ビジネスに適した縁起の良い意味を持つ種類がたくさんあります。例えば、「パキラ」は別名「発財樹」とも呼ばれ、商売繁盛の木として有名です。「ドラセナ」は「幸福の木」として知られ、玄関に置くと幸せを呼び込むと言われています。「サンスベリア」は空気清浄効果が高いとされ、実用面でも喜ばれます。
選ぶ際のポイントは、手入れのしやすさとサイズ感です。あまりに巨大すぎる植物は、スペースを圧迫して邪魔になってしまう可能性があります。また、頻繁な水やりや日光浴が必要な繊細な種類は、管理がおろそかになり枯らしてしまう原因となります。耐陰性があり、乾燥に強い丈夫な種類を選ぶのが親切です。
「根付く」という意味は胡蝶蘭と同様にあり、長く成長を続けることから「企業の成長」を願う贈り物として最適です。
ただし、観葉植物を贈る際には、事前に相手の設置スペースを確認できると安心です。もしスペースに余裕がない場合は、デスクに置けるような小ぶりなサイズや、壁掛けタイプのものを選ぶといった配慮も必要になります。鉢カバーのデザインにもこだわると、よりおしゃれで気の利いた贈り物になるでしょう。
お酒やカタログギフトなどの実用品

花や植物以外の選択肢として、お酒やカタログギフトなどの実用品も根強い人気があります。これらは、相手の好みや状況に合わせて活用してもらえるため、失敗が少ないギフトと言えます。
お酒は、お祝いの席には欠かせないアイテムです。日本酒であれば、一升瓶2本を縛った「角樽(つのだる)」や、金粉入りの祝酒などが定番です。シャンパンやワインも、パーティーの乾杯用として喜ばれます。ラベルに社名や日付を入れる「名入れボトル」のサービスを利用すれば、世界に一つだけの記念品として長く飾ってもらえるかもしれません。ただし、相手がお酒を飲まない場合や、職場の規律でアルコールを控えている場合もあるため、事前のリサーチは必須です。
一方で、カタログギフトは「相手に好きなものを選んでもらえる」という最大のメリットがあります。新事務所に必要な備品やインテリア、社員向けの福利厚生として使えるグルメなど、選択肢は多岐にわたります。贈り主としては品物選びに悩む時間を短縮でき、受け取る側は本当に必要なものを手に入れられるため、双方にとって合理的です。
- お酒: 祝宴や記念品として最適。名入れで特別感を演出可能。
- カタログギフト: 必要なものを相手が選べるため、無駄にならない。
- オフィス家電: 加湿器やコーヒーメーカーなど、共有スペースで使えるもの。
- タオル・石鹸: 高級ブランドの実用品は、消耗品としていくつあっても困らない。
実用品を贈る場合は、オフィスの雰囲気や相手の業種を考慮することが大切です。
例えば、デザイン会社であればスタイリッシュなインテリア雑貨、IT企業であれば高機能なガジェット周辺機器などが喜ばれるかもしれません。しかし、個人の好みが強く出るものは避けたほうが無難です。あくまで「事務所のみんなで使えるもの」「会社として役立つもの」という視点で選ぶのがポイントです。
贈り物を選ぶ際のランキング形式での比較
何を贈るか迷ってしまった場合、世間一般で選ばれている人気の品物を知ることは大きなヒントになります。多くの人に選ばれているということは、それだけハズレが少なく、マナーとしても定着しているという証拠でもあります。
ここでは、事務所への新築祝いとして人気のあるギフトをランキング形式で比較・紹介します。
| 順位 | 品物 | おすすめポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 胡蝶蘭 | 圧倒的な定番。見栄え、縁起、手入れの楽さが完璧。 | 置き場所の確保が必要。 |
| 2位 | 観葉植物 | 長く楽しめ、インテリアとしても優秀。癒やし効果。 | 大きすぎると邪魔になる。枯れるリスク。 |
| 3位 | カタログギフト | 相手が選べるため実用的。予算調整がしやすい。 | 金額が相手に推測されやすい。 |
| 4位 | お酒 | お祝いの席を盛り上げる。記念品になる。 | 飲めない人がいる場合は不向き。 |
| 5位 | 現金・商品券 | 最も使い勝手が良い。 | 目上の方には失礼になる場合がある。 |
やはり、1位は不動の「胡蝶蘭」です。ビジネスシーンでの信頼感やフォーマルな印象を与えるには、これ以上のものはありません。特に取引先へ贈る場合は、他社と並んだ時の見栄えも考慮する必要があるため、胡蝶蘭を選ぶのが最も安全で効果的な選択と言えます。
2位の観葉植物は、少しカジュアルな関係や、おしゃれなオフィスへの贈り物として支持されています。3位のカタログギフトや4位のお酒は、相手との関係性が深かったり、好みを熟知している場合に選ばれることが多いです。
このランキングを参考にしつつ、相手の企業のカラーや、自社との関係性を加味して最適な一品を選んでください。迷ったら「胡蝶蘭」を選んでおけば、まず間違いはありません。
頂いたお祝いに対するお返しのマナー

ここまでは「贈る側」のマナーについて解説してきましたが、逆に自社が新築祝いをいただいた場合の「お返し(内祝い)」についても触れておきます。お祝いをいただいたら、必ずお礼をするのがビジネスのマナーです。
まず、お祝いが届いたら、すぐに電話やメールでお礼を伝えます。正式なお礼状は後日送るとしても、まずは「無事に届きました、ありがとうございます」という第一報を入れることが大切です。そして、お祝いの品をいただいた日から1週間〜2週間以内を目安に、お礼状を送ります。
基本的にお返し(内祝い)の品物は不要とされるケースも多いです。特にビジネスのお付き合いでは、お互い様という考え方や、社内規定でお返しを禁止している場合もあります。しかし、高額なお祝いをいただいた場合や、相手との関係性によっては、いただいた金額の「半返し(半額程度)」または「3分の1程度」の品物を贈るのが一般的です。
お返しの品物としては、お菓子やタオルなどの「消えもの(消耗品)」や、カタログギフトが選ばれます。
のし紙は「内祝」または「御礼」とし、下段には自社名(または代表者名)を記載します。ここでも水引は「紅白の蝶結び」を使用します。
最も重要なのは、感謝の気持ちを伝えることです。新事務所のお披露目会(パーティー)を開く場合は、その招待がお返しの代わりとなります。パーティーを開かない場合や、出席できなかった方に対しては、丁寧なお礼状とお返しの品を手配するようにしましょう。こうした細やかな気配りが、今後のビジネスチャンスを広げる鍵となります。
事務所の新築祝いにおける最適な選択肢
ここまで、事務所への新築祝いに関する様々なマナーやギフトの選択肢を見てきました。最終的に何を選ぶべきかは、相手との関係性や状況によりますが、失敗のない「鉄板」の選択肢は明確になってきたのではないでしょうか。
ビジネスシーンにおいて最も重視すべきは、「相手に失礼がなく、祝意がしっかりと伝わること」です。その観点から見ると、やはり「胡蝶蘭」は最強のギフトと言えます。「幸福が飛んでくる」という素晴らしい花言葉、オフィスを明るくする華やかさ、手間のかからない管理のしやすさ、そして立札による自社アピールの効果。これら全てを兼ね備えているのが胡蝶蘭です。
もちろん、親しい間柄であれば、相手の好みに合わせた観葉植物やお酒なども素敵な選択です。しかし、少しでも迷いや不安がある場合、あるいは重要な取引先へ贈る場合は、胡蝶蘭を選んでおくことが最もリスクが低く、相手にも喜ばれる結果につながります。
最近では、高品質な胡蝶蘭を専門に扱う通販サイトも充実しています。プロが育てた最高級の花を、マナーに則った立札やラッピングとともに、最適なタイミングで届けてくれます。忙しい業務の合間でも、スマホやPCから簡単に手配できる利便性は見逃せません。
事務所の新築祝いは、相手の企業のさらなる発展を願う大切なイベントです。マナーを守り、心からの祝福を込めた贈り物で、素晴らしい関係を築いていってください。
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この記事のまとめ
- 相場は取引先なら3〜5万円、友人なら5千〜1万円が目安
- 贈るタイミングは業務開始の前日から2週間以内がベスト
- 立札は木札がフォーマルであり書き損じに注意する
- メッセージには「倒れる」「赤」などの忌み言葉を避ける
- のしは「紅白蝶結び」を選び表書きは「祝 御新築」とする
- 火事を連想させる「赤」や「ライター」はタブー品
- 踏みつける意味のあるスリッパや靴下も避けるべき
- 胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という意味で縁起が良い
- 花粉が少なく手入れが楽なためオフィスギフトに最適
- 観葉植物は「根付く」という意味で成長を願う贈り物
- 相手の好みがわかるならお酒や実用品も選択肢に入る
- カタログギフトは相手が必要なものを選べる利点がある
- 通販を利用すれば立札や配送の手配がスムーズに行える
- お返しは半額から3分の1程度を目安に感謝を伝える
- 迷ったら胡蝶蘭を選ぶのがビジネスにおいて最も無難