
家を建てるという人生の一大イベントを成し遂げた方へ、心からのお祝いを伝えたいと考えるのは自然なことです。しかし、いざ新築祝いを施主に贈るとなると、どのような品物を選べば良いのか、また適切な相場はどれくらいなのかと悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。特に、親しい友人や親族、あるいはビジネスでお世話になっている取引先など、相手との関係性によっても求められるマナーは異なります。
新築祝いには古くからのしきたりや、現代のライフスタイルに合わせた配慮が必要です。例えば、贈る時期やタイミングを間違えると、相手に負担をかけてしまうかもしれません。また、熨斗(のし)や表書きの書き方にも決まりがあり、これを知らずに贈ってしまうと失礼にあたる可能性もあります。さらに、お祝いの品物として避けるべきタブーな品物も存在するため、事前にしっかりと知識を身につけておくことが大切です。
中でも胡蝶蘭は、その優雅な姿と「幸せが飛んでくる」という縁起の良い花言葉から、新築祝いとして非常に人気があります。手入れが簡単で長持ちするため、忙しい施主にとっても嬉しい贈り物となるでしょう。しかし、色や種類の選び方、立札の書き方など、胡蝶蘭ならではのマナーも押さえておく必要があります。また、火事を連想させる赤色のラッピングは避けるといった細かな配慮も欠かせません。工務店との付き合いで竣工祝いを贈る場合など、シチュエーションに応じた対応も求められます。
この記事では、新築祝いを施主に贈るために必要な知識を網羅的に解説します。相場やマナー、タブーといった基本から、おすすめのプレゼント、そして胡蝶蘭を贈る際の具体的なポイントまで、幅広くカバーしています。これを読めば、自信を持って相手に喜ばれるお祝いを贈ることができるはずです。
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この記事で分かる事、ポイント
- 新築祝いを施主に渡す最適な時期とタイミング
- 相手との関係性に応じた金額の相場
- 失礼にならない熨斗の選び方と書き方
- 新築祝いとして避けるべきタブーな品物
- 施主が喜ぶ実用的でセンスの良いプレゼント
- 新築祝いに胡蝶蘭が推奨される理由とメリット
- 胡蝶蘭を贈る際の色選びや立札のマナー
新築祝いを施主に贈る際のマナーと相場
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この章のポイント
- 正しい時期と渡すタイミング
- 相手との関係性別に見る金額の相場
- 熨斗(のし)の選び方と表書きの書き方
- 贈ってはいけないタブーな品物
- 施主が喜ぶおすすめのプレゼント
正しい時期と渡すタイミング

新築祝いを施主に贈る上で、最も基本的でありながら重要なのが、いつ渡すかというタイミングの問題です。せっかく素晴らしい品物を用意しても、渡す時期が不適切であれば、相手に迷惑をかけてしまったり、お祝いの気持ちが十分に伝わらなかったりすることがあります。一般的に、新築祝いを贈るベストなタイミングは、新居が完成してから入居し、生活が少し落ち着いた頃とされています。
具体的には、入居してから半月から2ヶ月以内を目安にすると良いでしょう。引っ越し直後は荷解きや手続きなどで非常に慌ただしく、来客の対応やお祝いの整理をする余裕がない場合が多いものです。そのため、相手の状況を思いやり、少し時間を置いてから贈るのがスマートな対応と言えます。もし、新築披露のお披露目会やパーティーに招待されている場合は、その当日に持参するのが最も自然で丁寧な方法です。
しかし、お披露目会に招待されていない場合や、遠方に住んでいて直接伺えない場合もあるでしょう。そうしたケースでは、配送サービスを利用して贈るのが一般的です。配送を利用する場合も、やはり入居後半月から1ヶ月程度の間にお届けするのがマナーとされています。この際、いきなり送りつけるのではなく、事前に連絡を入れて、受け取り可能な日時を確認しておくと親切です。不在がちで再配達の手間をかけさせてしまうことを防ぐためにも、事前の確認は欠かせません。
一方で、工事の進捗状況によっては、完成前に「竣工祝い」として贈るケースもありますが、これは主に建設関係者や取引先企業が行うものであり、個人の新築祝いとしては一般的ではありません。個人で贈る場合は、あくまで生活が始まった段階でお祝いをするのが通例です。もし何らかの事情でお祝いを贈るのが遅れてしまった場合は、遅れたことを詫びる手紙やメッセージカードを添えて、できるだけ早く贈るようにしましょう。半年以上経過してしまった場合は、「新築祝い」という名目ではなく、「引っ越し祝い」や「新居祝い」、あるいは季節の挨拶を兼ねた贈り物として渡すのも一つの方法です。
また、注意したいのが仏滅などの六曜です。最近では気にしない方も増えていますが、年配の方や伝統を重んじる施主に対しては、大安や友引といった吉日の午前中に届くように手配するのが無難です。こうした細やかな配慮が、相手に対する敬意とお祝いの気持ちをより深く伝える助けとなります。
- 入居後半月から2ヶ月以内が目安
- 引っ越し直後の繁忙期は避ける配慮が必要
- お披露目会がある場合は当日に持参する
- 配送の場合は事前に受け取り日時を確認する
- 贈るのが遅れた場合はお詫びの言葉を添える
相手との関係性別に見る金額の相場
新築祝いを施主に贈る際、金額の相場は相手との関係性によって大きく異なります。相場よりも極端に低い金額では失礼にあたりますし、逆に高すぎると相手に気を使わせてしまい、お返しの負担をかけることになりかねません。適切な金額を知ることは、相手との良好な関係を維持するためにも不可欠です。
まず、友人や知人に贈る場合の相場について見ていきましょう。一般的には、5,000円から10,000円程度が目安とされています。親しい間柄であれば10,000円程度、知人や同僚といった関係であれば5,000円程度が妥当です。友人同士で連名にして贈る場合は、一人当たり3,000円から5,000円程度を出し合い、少し豪華なプレゼントを用意することもよくあります。
次に、兄弟や姉妹、親戚などの身内に贈る場合です。このケースでは、関係が近いため相場も高くなる傾向があります。兄弟・姉妹であれば10,000円から30,000円、場合によっては50,000円程度包むこともあります。甥や姪、いとこなどの親戚に対しては、10,000円から30,000円が一般的な相場です。親から子へ贈る場合はさらに高額になり、50,000円から100,000円以上となるケースも珍しくありませんが、これは各家庭の事情や地域の慣習によって幅があります。
職場の関係者に贈る場合はどうでしょうか。上司や先輩に対しては、5,000円から10,000円程度が相場です。目上の方に対して現金を贈ることは失礼にあたるとされる考え方もあるため、品物やカタログギフトを選ぶのが無難な場合もあります。部下や後輩に贈る場合も同程度の金額で問題ありませんが、少し多めに包んで激励の気持ちを表すこともあります。同僚であれば、部署内で数千円ずつ集めて連名で贈るスタイルも一般的です。
取引先やビジネスパートナーとして贈る場合は、法人の交際費としての側面も強くなります。この場合の相場は10,000円から30,000円、重要な取引先であれば30,000円から50,000円程度が目安となります。特にビジネスシーンでは、他社からのお祝いと並べられることも多いため、見劣りしないような配慮が必要です。
以下の表に、関係性ごとの一般的な相場をまとめましたので、参考にしてください。
| 相手との関係性 | 金額の目安(相場) | 備考 |
|---|---|---|
| 友人・知人 | 5,000円 ~ 10,000円 | 親しさにより調整。連名も可。 |
| 兄弟・姉妹 | 10,000円 ~ 50,000円 | 年齢差や既婚・未婚で変動あり。 |
| 親戚(甥・姪・いとこ) | 10,000円 ~ 30,000円 | 親族間のルールがある場合は従う。 |
| 両親(義実家含む) | 50,000円 ~ 100,000円 | 援助として贈るケースも多い。 |
| 職場の上司・先輩 | 5,000円 ~ 10,000円 | 現金は避けるのが無難な場合も。 |
| 職場の同僚・部下 | 5,000円 ~ 10,000円 | 部署ごとの連名が一般的。 |
| 取引先・ビジネス関係 | 10,000円 ~ 50,000円 | 企業の規模や関係性を考慮。 |
これらはあくまで目安であり、地域ごとの慣習や、過去に自分がいただいたお祝いの金額なども考慮する必要があります。もし過去にお祝いをいただいている場合は、その金額と同程度か、少し上乗せした金額をお返しするのがマナーとされています。
熨斗(のし)の選び方と表書きの書き方

新築祝いを施主に贈る際、品物をそのまま渡すのではなく、熨斗(のし)紙を掛けるのが正式なマナーです。熨斗紙には水引の結び方や表書きの書き方に明確なルールがあり、これを間違えると慶事であるはずのお祝いが台無しになってしまう可能性があります。正しい知識を持って、相手への敬意を表しましょう。
まず、水引の選び方です。新築祝いは「何度あっても嬉しいお祝い事」に分類されるため、ほどいて結び直せる「蝶結び(花結び)」の水引を選びます。色は紅白が基本で、金銀の水引を用いることもあります。結婚祝いのように一度きりであってほしいお祝いには「結び切り」を使いますが、新築祝いでは家を建てることは繁栄の象徴であり、何度繰り返しても良いこととされるため、必ず蝶結びを選んでください。本数は5本または7本が一般的です。
次に、表書き(上書き)についてです。水引の上部中央には、「祝 御新築」「御新築祝」「御新築御祝」などを記載します。シンプルに「御祝」とする場合もありますが、新築であることを明確にするために「御新築」の文字を入れる方がより丁寧です。マンション購入などの場合は「御祝」で統一することもありますが、一戸建ての施主に対しては「御新築祝」が最も適しています。筆ペンや毛筆を使用し、濃い墨で書くのが基本です。ボールペンや万年筆は避けましょう。
水引の下部には、贈り主の名前を書きます。個人の場合はフルネームで記載します。夫婦で贈る場合は、夫の氏名を中央右側に書き、妻の名前(名のみ)を左側に添えるのが一般的です。3名までの連名の場合は、目上の人を右側に書き、順に左へ並べます。友人間などで順位がない場合は五十音順で構いません。4名以上になる場合は、代表者の氏名を中央に書き、その左側に「外一同」や「他一同」と書き添え、別紙に全員の氏名を書いて中包みに入れます。
また、熨斗の掛け方には「内のし」と「外のし」の2種類があります。配送で贈る場合は、熨斗紙が破れたり汚れたりするのを防ぐため、品物に直接熨斗を掛けてから包装紙で包む「内のし」が推奨されます。一方、直接持参して手渡しする場合は、お祝いの目的が一目で分かるように、包装紙の上から熨斗を掛ける「外のし」にするのが一般的です。状況に応じて使い分けるようにしましょう。
- 水引は「紅白の蝶結び」を選ぶ
- 表書きは「御新築祝」や「祝 御新築」とする
- 名前は筆ペンや毛筆で濃くはっきりと書く
- 連名は3名までとし、4名以上は「外一同」とする
- 配送は「内のし」、手渡しは「外のし」を選ぶ
贈ってはいけないタブーな品物
新築祝いを選ぶ際には、相手の喜びそうなものを探すのと同時に、贈ってはいけない「タブーな品物」を避ける知識も必要です。良かれと思って選んだ品物が、実は縁起が悪かったり、マナー違反とされていたりすることもあります。特に新築という慶事においては、火事や家の衰退を連想させるものは厳禁です。
最も有名なタブーは、「火」に関連するものです。新築の家にとって火事は最大の災厄であるため、火を連想させるアイテムは避けるべきとされています。具体的には、ライター、灰皿、キャンドル、ストーブなどの暖房器具が挙げられます。また、意外と見落としがちなのが「赤色」のアイテムです。赤い花や赤いラッピング、赤いインテリア雑貨なども「火」をイメージさせるため、新築祝いでは避けるのがマナーです。どうしても赤色が好きな施主であっても、新築祝いの名目では別の色を選ぶか、赤以外の色をメインに組み合わせる配慮が必要です。
次に、「壁に穴を開ける必要があるもの」も避けるべき品物です。掛け時計や大きな絵画、壁掛けの鏡などは、設置するために壁に釘やフックを打つ必要があります。完成したばかりの真新しい家の壁に傷をつけることを嫌がる施主は多いため、これらを贈る場合は事前に本人の希望を確認することが必須です。確認が取れない場合は、置き型の時計やインテリアを選ぶのが無難です。
また、「踏みつけるもの」も目上の人に対しては失礼にあたるとされています。スリッパ、マット、ラグなどの敷物は「相手を踏み台にする」という意味に受け取られることがあるため、特に上司や先輩への贈り物としては避けた方が良いでしょう。ただし、親しい友人や家族からのリクエストであれば、実用的なアイテムとして喜ばれることもあります。
さらに、日本茶も注意が必要です。お茶は弔事(香典返しなど)に使われることが多いため、「死」や「不祝儀」を連想させると考える人がいます。最近ではおしゃれなパッケージの紅茶やコーヒーギフトが人気ですが、緑茶に関しては慎重になった方が良いでしょう。どうしてもお茶を贈りたい場合は、慶事用として華やかなパッケージデザインのものや、お祝い用のお茶セットなどを選ぶ工夫が必要です。
これらのタブーは、あくまで一般的なマナーや語呂合わせに基づくものですが、知っている人にとっては不快に感じる要素になり得ます。せっかくのお祝いの気持ちを誤解なく伝えるためにも、縁起の悪い品物は避け、誰もが気持ちよく受け取れる品物を選ぶことが大切です。
施主が喜ぶおすすめのプレゼント
タブーを避けた上で、実際に施主が喜ぶプレゼントとはどのようなものでしょうか。新生活を始めるにあたっては、様々なものが必要になりますが、すでに揃えているものや好みに合わないものをもらっても困ってしまうことがあります。相手のライフスタイルや好みを考慮しつつ、実用的で喜ばれるアイテムを選ぶことが重要です。
まず、最も失敗が少なく喜ばれるのが「カタログギフト」です。施主自身が好きなものを選べるため、重複の心配がなく、本当に必要なものを手に入れてもらえます。最近では、インテリア専門、グルメ専門、体験型など多様な種類のカタログギフトがあり、選ぶ楽しさもプレゼントできます。金額も細かく設定されているため、予算に合わせて選びやすいのもメリットです。
次に人気なのが「高級タオル」です。タオルは何枚あっても困らない消耗品であり、新生活のスタートに合わせて新しいタオルで揃えたいと考える人は多いものです。今治タオルなどのブランド品や、オーガニックコットンを使用した肌触りの良いものは、自分ではなかなか買わない高級品として喜ばれます。シンプルで質の良いものを選べば、どんなインテリアにも馴染みます。
「キッチングッズ」や「家電」も定番ですが、これらは好みが分かれるため注意が必要です。もし贈るなら、有名ブランドの鍋や、デザイン性の高いケトル、トースターなどが人気です。ただし、すでに持っている可能性が高いため、事前にリサーチするか、いくつあっても困らない食器やカトラリーのセットにするのも手です。ブランド食器は来客用としても重宝されるため、新築祝いには適しています。
お酒が好きな施主には、高級なワインやシャンパン、日本酒なども喜ばれます。新居での晩酌や、来客時のおもてなしに使えるため実用的です。ラベルに名前や日付を入れるサービスを利用すれば、記念品としての特別感も演出できます。
そして、空間を彩る「観葉植物」や「お花」も根強い人気があります。緑や花は新居の雰囲気を明るくし、癒しを与えてくれます。中でも、格式高く華やかな胡蝶蘭は、特別な贈り物として最適です。鉢植えには「根付く」という意味があり、「その土地に根付いて繁栄する」という縁起の良いメッセージも込められています。次の章では、この胡蝶蘭についてさらに詳しく解説していきます。
新築祝いを施主へ贈るなら胡蝶蘭がおすすめ
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この章のポイント
- 縁起が良いとされる胡蝶蘭の花言葉
- 手入れが簡単で長持ちするメリット
- 部屋の雰囲気に合う色や種類の選び方
- ビジネスで贈る場合の立札の書き方
- 大切な新築祝いを施主に贈るためのまとめ
縁起が良いとされる胡蝶蘭の花言葉

新築祝いを施主に贈る品物として、胡蝶蘭が古くから選ばれ続けている最大の理由は、その花言葉にあります。胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」です。蝶が舞っているような美しい花の形からこの言葉が生まれました。新しい家での生活を始める施主にとって、これほど相応しく、温かいメッセージはないでしょう。これからの新生活に幸せがたくさん訪れますように、という願いを込めて贈ることができるのです。
また、鉢植えの植物を贈ること自体にも、「根付く」という意味が込められています。「その土地にしっかりと根を張り、長く幸せに暮らす」「家が繁栄する」という縁起の良い意味合いがあり、新築祝いや開店祝いなどの慶事にはうってつけです。切り花はいずれ枯れてしまいますが、鉢植えは長くその場に留まり、成長していくことから、永続的な幸せを願う気持ちを表現できます。
さらに、胡蝶蘭の白い花には「純粋」や「清純」といった意味もあります。真っ白な新居で、新たな気持ちでスタートを切るご家族にぴったりです。ビジネスシーンにおいては、白い胡蝶蘭は誠実さや信頼を表すともされ、取引先への新築祝いとしても失礼がなく、品格のある贈り物として重宝されています。
このように、胡蝶蘭は単なる美しい花というだけでなく、贈る側の「相手の幸せを願う心」を代弁してくれる特別な存在です。言葉で伝えるのは照れくさいような深い祝福の気持ちも、胡蝶蘭を贈ることで自然と相手に伝えることができるのです。縁起を担ぐことを大切にする日本人にとって、これ以上ない最適なギフトと言えるでしょう。
手入れが簡単で長持ちするメリット
「お花を贈りたいけれど、相手に手入れの負担をかけたくない」と考える方も多いでしょう。特に引っ越し直後の施主は、荷物の片付けや手続きで多忙を極めています。そんな中で、毎日の水やりや手入れが必要な植物を贈ってしまうと、かえって迷惑になってしまう恐れがあります。しかし、胡蝶蘭はその豪華な見た目とは裏腹に、非常に手入れが簡単で丈夫な植物であるという大きなメリットがあります。
胡蝶蘭は、もともと熱帯雨林の木の上などに着生して育つ植物で、頻繁な水分を必要としません。水やりは季節にもよりますが、1週間から10日に1回程度、植え込み材料が乾いてからコップ1杯程度の水を与えるだけで十分です。逆に水をやりすぎると根腐れを起こしてしまうため、むしろ「放っておく」くらいの方が元気に育ちます。忙しい施主にとっても、手間がかからず管理しやすい植物なのです。
また、花持ちが非常に良いのも特徴です。環境が良ければ1ヶ月から2ヶ月、長い場合は3ヶ月以上も花を咲かせ続けることがあります。一度贈れば、長期間にわたって新居のリビングや玄関を華やかに彩り続けてくれます。生花の花束が数日で枯れてしまうのと比べると、その鑑賞期間の長さは圧倒的であり、贈られた側も長く楽しむことができます。
さらに、胡蝶蘭は花粉や香りがほとんどないという点も、新築祝いに向いている理由の一つです。強い香りの花は部屋に置くと好みが分かれたり、食事の邪魔になったりすることがあります。また、花粉が落ちて床や壁、家具を汚してしまう心配もあります。しかし、胡蝶蘭はその心配がほとんどありません。清潔な新居を汚すことなく、アレルギーを持つ方や小さなお子様がいる家庭でも安心して飾ることができます。
- 水やりは1週間〜10日に1回でOK
- 花持ちが良く、数ヶ月間楽しめる
- 香りや花粉が少なく、新居を汚さない
- アレルギーがある方への配慮としても安心
- 室内の明るい場所であれば育てやすい
部屋の雰囲気に合う色や種類の選び方
胡蝶蘭を贈る際には、相手の家の雰囲気や設置スペースに合わせて、色や種類を選ぶ配慮が必要です。最も一般的で格式高いのは「大輪の白」ですが、最近では様々な色やサイズの胡蝶蘭が登場しており、選択肢は広がっています。
基本となる「白の大輪」は、どんなインテリアにも合わせやすく、清潔感と高級感があるため、迷った時には最適です。特に和室・洋室を問わず馴染み、フォーマルな印象を与えるため、目上の方や取引先への贈り物として間違いがありません。3本立ちや5本立ちが一般的で、本数が多いほど豪華になりますが、飾るスペースも必要になるため、相手の家の広さを考慮しましょう。
少しカジュアルに、華やかさを出したい場合は「ピンク」や「赤リップ(白の花びらで中心が赤いもの)」もおすすめです。ピンクは女性に人気があり、部屋を明るく可愛らしい雰囲気にしてくれます。赤リップは紅白のコントラストがお祝い事にぴったりで、縁起の良さを強調できます。ただし、前述の通り「赤一色」は火事を連想させる可能性があるため、真っ赤な胡蝶蘭を選ぶ際はラッピングなどで調整するか、避けたほうが無難な場合もありますが、ピンクに近い紫や濃いピンク程度であれば問題ありません。
最近人気を集めているのが「ミディ胡蝶蘭」や「マイクロ胡蝶蘭」といった、小型の品種です。これらは大輪に比べて場所を取らず、テーブルの上や棚のちょっとしたスペースにも飾ることができます。日本の住宅事情を考えると、巨大な鉢植えよりも、コンパクトでおしゃれなミディ胡蝶蘭の方が喜ばれるケースも増えています。カラーバリエーションも豊富で、黄色やオレンジ、珍しい模様入りのものなどがあり、施主の好みやインテリアのテーマカラーに合わせて選ぶことができます。
また、鉢のデザインにもこだわると、よりセンスの良い贈り物になります。シンプルな陶器の鉢や、モダンなデザインの鉢カバーに入ったものなどを選ぶと、そのままインテリアの一部として楽しんでもらえます。通販サイトなどを利用すれば、多くの種類の中から比較検討でき、写真でイメージを確認しながら選べるので便利です。相手の家のテイストを想像しながら、最適な一鉢を選んでみてください。
ビジネスで贈る場合の立札の書き方
取引先の社長や企業の竣工祝いなど、ビジネスシーンで新築祝いを施主に贈る場合は、個人的な贈り物以上に形式とマナーが重視されます。特に重要なのが「立札(たてふだ)」です。誰から贈られたものかを明確にし、お祝いの意図を示すために、立札を添えることは必須と言えます。
立札には、「木札」と「紙札(厚紙札)」の2種類があります。ビジネス上の重要なお祝いや、大輪の豪華な胡蝶蘭を贈る場合は、高級感のある「木札」を選ぶのが一般的です。一方、カジュアルな関係や、ミディ胡蝶蘭などの小さなお花を贈る場合は、メッセージカード感覚の「紙札」でも構いませんが、基本的には木札の方がフォーマル度は高くなります。
立札に記載する内容は、主に以下の3点です。
- お祝いの文言(頭書き)
- 贈り主の会社名・役職・氏名
- (必要であれば)贈り先の会社名・氏名
お祝いの文言(頭書き)は、赤文字で「祝」「御祝」「祝 御新築」「祝 御竣工」「祝 御落成」などと記載します。新築の家や社屋が完成したお祝いであれば「祝 御新築」や「祝 御竣工」が適切です。「祝」一文字は最も大きく書かれ、インパクトがありますが、より具体的な内容を伝えたい場合は四文字熟語などを選びます。
次に贈り主の情報です。これは黒文字で記載します。「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇 〇〇」のように、正式名称で正確に書くことが重要です。会社名だけでなく、代表者の肩書きと氏名を入れるのが通例です。ここを間違えると大変な失礼にあたるため、発注時の確認は念入りに行いましょう。
贈り先の名前を入れるかどうかはケースバイケースです。通常、立札には「贈り主の名前」を大きく書くのが基本スタイル(誰から来たかを目立たせるため)ですが、相手へのお祝いであることを強調したい場合や、複数の宛先がある場所に届ける場合は、「〇〇様へ」と贈り先名を記載することもあります。ただし、文字数が多くなると全体のバランスが崩れやすいため、贈り主名のみにするのが最も一般的で見栄えが良いとされています。
また、立札だけでなく、個人的なお祝いメッセージを添えたい場合は、別途メッセージカードを付けてもらうサービスを利用すると良いでしょう。立札で形式を整えつつ、カードで温かい言葉を伝えることで、より丁寧で心に残る贈り物となります。通販サイトでは、これらの立札やカードの作成を無料で代行してくれる店舗も多いため、注文時にプレビュー機能などでレイアウトを確認しておくと安心です。
大切な新築祝いを施主に贈るためのまとめ
ここまで、新築祝いを施主に贈る際のマナーや相場、そしておすすめのプレゼントとしての胡蝶蘭について詳しく解説してきました。家を建てるということは、人生において非常に大きな決断と労力を伴う出来事です。そんな大きな節目を迎えた施主に対して、心からのお祝いの気持ちを形で伝えることは、今後の関係性をより良好なものにするためにも大切です。
贈る時期や金額、熨斗の書き方といった形式的なマナーを守ることは、相手への最低限の礼儀です。しかし、それ以上に大切なのは、「新しい家での生活が素晴らしいものになりますように」という相手を想う心です。タブーな品物を避け、相手の負担にならない配慮をし、本当に喜んでもらえるものを選ぶ過程そのものが、最高のお祝いと言えるかもしれません。
胡蝶蘭は、その美しさ、縁起の良さ、手入れの手軽さにおいて、新築祝いに求められる要素をすべて兼ね備えた素晴らしいギフトです。ビジネスシーンでの信頼の証としても、親しい人への祝福の花としても、自信を持って贈ることができます。ぜひ今回の記事を参考に、施主の方への心温まる新築祝いを選んでみてください。
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この記事のまとめ
- 新築祝いを施主に渡す時期は入居後半月から2ヶ月以内がベスト
- お披露目会があるなら当日に持参するのがマナー
- 友人の相場は5千円から1万円、親族は1万円から5万円程度
- 取引先への相場は1万円から5万円で関係性により調整する
- 水引は「紅白の蝶結び」を選び何度あっても良いお祝いとする
- 表書きは「御新築祝」や「祝 御新築」と濃い墨で書く
- 火事を連想させる「赤色」や「火を使うもの」はタブー
- 壁に穴を開ける時計や踏みつけるマット類も避けるのが無難
- カタログギフトや高級タオルは失敗が少なく実用的で人気
- 胡蝶蘭の花言葉「幸福が飛んでくる」は新築祝いに最適
- 胡蝶蘭は水やり頻度が少なく忙しい施主の手を煩わせない
- 花粉や香りが少ないため新居を汚さず清潔に飾れる
- 部屋の広さや雰囲気に合わせて大輪やミディなど種類を選ぶ
- ビジネスの立札は会社名と代表者名を正確に記載する
- マナーを守り相手を想う気持ちを込めて贈り物を選ぶことが大切